ジオストームを観ました

以下ネタバレ

 

デイ・アフター・トゥモロー」のようなディザスタームービーを予想してたら、実際はディザスター・“サスペンス”・ムービーでした。面白かったけど、A級並みの時間とお金をかけたのにA級になれなかったB級映画という印象。その原因を鑑賞しながら考えてしまったくらい集中できてなかったんだけど、多分、冒頭に実際に起きた災害等の映像を交えて「これはリアルな世界と地続きのフィクションですよ」感を出しつつ、異常気象のオチが「一人の人間が独善的な理想のために世界中で大殺戮を起こす」動機のわりに被害が地球規模っていうリアリティの無さかな…当人がジオストームに巻き込まれてもおかしくない状況で、国の上層部にいるほどの人物なのに計画が杜撰で頭が悪そうに思えてしまう説得力の無さ…キングスマンみたいに犯人が異常者(ルビ:サイコ)タイプなら破滅的な思考も無理なく見られたんだけど。悪役にもっと貫禄がほしかった。役者さん的な意味でなく脚本的な意味で。

 

サスペンスの部分は面白かった。ダッチボーイの故障と思われていた冒頭でまるで誰かを狙ったように事故が起きたり謎の男たちが襲ってきたり、自然災害という偶然の出来事が意志を持っているように思える不気味さと国家規模の陰謀説、あのあたりはとてもワクワクした。

 

弟役の人が「鑑定士と顔のない依頼人」で機械職人を演じてた役者さんでそればかり気になってしまった。損な鑑賞の仕方だと自分でも思うのでいい加減やめたい。子役の女の子上手かった…。

 

【追記】

主演の人、絶対見たことあると思ってたけどベオウルフとスリーハンドレッドで主演していた。なんかわかる気がする…